TOEICの点数って何点取れたらすごいの?グラフから見る3つの壁
英語学習者なら一度は受けておきたい試験TOEIC。
受験や就職、転職でも活用されることから多くの人が受験しています。
- 自分の点数はどのくらいの順位なんだろう
- TOEICの結果が返ってきたけど、これってすごいの?
- 何点から履歴書に書けるのだろう
そう考えたことはありませんか
この記事ではTOEICのテスト結果を分析します。
ぜひTOEIC受験に役立ててください。
TOEICの点数の付け方
TOEICは合格不合格ではなく、点数で返ってくることが特徴。
テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04.html (TOEIC公式HP)
「スコアの同一化」と言うのがわかりづらいかもしれません。
これは試験ごとの難易度の違いが点数に影響しないようにするための処理です。
- 正答数そのままだとしたら→1問5点換算
- 同一化の処理をすると→難しすぎる問題は点数が下がることも
そのため、1問間違えたけど満点の990点が取れた!と言う場合が出てきます。
「今回は難しかったから点数が下がった」って言い訳できないってことやな。
TOEICを英検の点数で言うと・・・
英検 | TOEIC | 目安 |
---|---|---|
1級 | 945点〜 | 大学上級程度 |
準1級 | 785点〜 | 大学中級程度 |
2級 | 550点〜 | 高校卒業程度 |
準2級 | 225点〜 | 高校中級程度 |
3級 | 120点〜 | 中学卒業程度 |
文科省の出しているCEFR換算表を参考にしました
ちなみに日本人のTOEIC受験者の平均点は
561点
高校卒業レベル、英検2級とれるくらいのレベルだと言うことがわかります。
グラフから見る点数分布
続いてはTOEICの点数分布を見てみましょう。
下の画像は2023年6月の結果をもとに作成したものです
ちなみに、受験者の属性は以下の通り
https://21606703.fs1.hubspotusercontent-na1.net/hubfs/21606703/Worldwide2021.pdf
- 年齢層で最も多いのは21〜25歳(44%)
- 学歴では59%が大学卒または大学在学中
TOEICの公式が出している結果についても、およそ600点が平均値として算出されています
このグラフから、TOEICの点数には3つの壁があることがわかります
600点の壁
800点の壁
900点の壁
それぞれの点数の特徴を見ていきましょう。
TOEIC600点の壁
TOEIC受験者のおよそ半分は600点未満です。
550点〜が高校卒業程度でしたので、600点の壁は高校英語と大学で学ぶ英語の境目といえそうです。
TOEIC公式によると470点〜730点までをCレベルとしており、以下のような評価をガイドラインとしています。
基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている
TOEIC公式(PROFICIATION SCALE)
400点〜600点ですと、時間にかなり追われて試験が終わる人も多いです。
語彙数を増やし、試験の形式に慣れるだけでも、だんだんと点数が上がっていく段階です。
それでもあと一歩届かない・・・と言う場合は試験に特化したオンライン英会話の利用も一つの手です。
TOEIC800点の壁
800点以上を獲得するのは全体の10%ほど
600〜700点台から一歩抜け出すためにはこの800点の壁を越えないといけません。
また、点数は上がってきたけど英会話の自信はまだない、、、という人が出てくるのも
TOEIC公式によると730点〜860点はBレベルとしており、以下のようなガイドラインを示しています。
正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文状の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない
TOEIC公式(PROFICIATION SCALE)
周りの人と比べると英語に自信があるが、実践での経験が少ない人もこの800点の壁を超えることで自信が持てるようになるかもしれません。
資格試験の勉強ではなく、実際のスピーキングやライティングといったアウトプットの経験を積むことでより高い効果が得られるでしょう。
TOEIC900点の壁
受験者全体の中でも5%ほどしか獲得できない900点以上。
小手先のテクニックだけでは超えられない壁がここにあります。
TOEIC公式では860点以上をAレベルとしており、以下のようなガイドラインを示しています。
Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。
TOEIC公式(PROFICIATION SCALE)
かなり難しいレベルにはなってきますが、テストの傾向がある程度決まっているTOEICならコツコツ取り組むことで着実に点数は上がっていきます。
むしろ、英語力以上に、学習計画を立ててやり抜く力が必要になってきます。
まとめ
TOEICは英検と異なり、必ず「点数」と言う結果が出てくる資格試験です。
受験や転職で使うなら高得点を目指す必要がありますが、学習目的なら自分の現在地を知り、目標を立てる良い材料となるでしょう。